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1月7日

身近な理科

「はてなたね」運営会社 合同会社たねのわ は、2026年1月7日(水) に設立されました。

1月7日と言えば、七草がゆ。

「無病息災のため」と言われることが多いけれど、
実はこの行事食、昔の暮らしと体のしくみを考えると、とても合理的な意味を持っていたのです。

七草がゆ、いつから?

七草がゆの原型は、奈良〜平安初期(8世紀ごろ)には、すでに中国由来の行事として日本に入ってきていたと言われています。

もともとは中国の
「人日(じんじつ)の節句」=1月7日
で、若菜を食べて無病息災を願う風習。

これが日本に来て、日本の暮らしに合わせて変形してきたようです。

昔の正月料理は、かなり“重かった”

今の私たちのおせちも味は濃いけれど、
昔の正月料理はそれ以上でした。

冷蔵庫のない時代、食べものを保存する方法は
塩・乾燥・発酵が中心。

塩漬けの魚、干物、味噌や醤。
甘さも砂糖ではなく、もち米や米あめ、みりん由来。
つまり正月の食卓は
しょっぱくて、甘くて、消化に時間がかかるものばかりだった。

今のお正月は多くの人がお休みですが、
昔はお正月でもみんな、普段とあまり変わらない日々の労働がありました。
まして季節は冬。満足な暖房もなく、自らの体温をどう上げるか・・・
この時代の人々は、一度の食事で変わる体調に非常に敏感でもありました。

そんな中での消化によくない料理たち。
それはぜいたくでありましたが、同時に体には負担でした。

それでも正月に食べた理由

正月料理は「体にいいから」ではなく

・一年の区切りをつくる
・神さまに供えたものをいただく
・普段と違う時間を生きる

という、時間の意味を持つ食べもの。
だから、数日続けて食べていました。

そこで登場する、七草がゆ

1月7日。
ここで、若い草と、おかゆを食べる意味。

七草は、冬の終わりに地面から顔を出すやわらかな植物。
若いからえぐみが少なく、若草の香りがあり、なにより消化もしやすい。

おかゆは、米を水でほどき、
体の中での消化という「化学反応」を助ける形にした食べもの。

正月料理で滞りがちになっていた体の流れを、
急に元に戻すのではなく、ゆっくり動かし始めるための食事。

化学で言えば、
反応を止めるのではなく、条件をやさしく切り替える。
発酵や土づくりと同じ考え方ですね。

千年以上残った理由

七草がゆは、

・特別な道具がいらない
・特別な食材もいらない
・体で意味がわかる

だから、時代が変わっても残り続けました。

七草がゆは、
冬の暮らしの中で、人が自分の体と相談するために生まれた、
知恵のかたまりなのです。

先人たちの知恵。
現代の科学で否定される事も多いけれど、
膨大な経験則の積み重ねで、現代の科学で見ても合理的と思える地点にたどり着いていた事もたくさんあるのです。

はてなたねが大事にしたい「日常の科学」
会社の設立日にも、ひとつ見つけられました。

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